「会社員から独立する前に、何を準備しておけばよかった?」と独立後に思ったこと、けっこうあるんですよね。
僕はフリーランスとして独立して、半年経った今振り返ると「あぁ、これ会社員のうちにやっておけばよかった」と感じることが7つあります。後から動こうとすると会社員という肩書きを失った後では難しくなるものばかり。
この記事では、これから独立を考えている人が会社員のうちに済ませておくべき7つの準備を、実体験ベースで整理します。半年〜1年の余裕を持って動けば、独立後のスタートダッシュが変わります。
- 会社員のうちにやっておくべき7つの準備がわかる
- 「独立してからでは難しい」項目の判別方法がわかる
- 独立3〜6ヶ月前から動くべきタイムラインがわかる
独立前にやっておけばよかった7つ
1. クレジットカードを増やしておく(審査が通りやすいうち)
これが一番大きい。独立後はフリーランスというだけでクレジットカード審査の通過率が下がります。会社員時代に普通に通っていた高ランクカードでも、フリーランスになってから申し込むと「収入の安定性」を理由に落とされることがあります。
会社員のうちに増やしておくべきカード:
- 事業用クレジットカード(経費精算用)
- マイル系・ポイント還元率高めのカード
- 年会費高めのプレミアムカード(独立後は審査厳しくなりがち)
2. 賃貸契約・住宅ローンを整える
賃貸の更新・引越し・住宅購入を考えているなら、会社員のうちに済ませるのが鉄則。フリーランス1〜2年目は収入証明が弱く、家賃の高い物件は審査落ちする可能性があります。
独立前にやっておきたい:
- 引越しを考えているなら退職前に決行
- 賃貸更新は会社員時のうちに完了
- 住宅ローン審査は会社員時の方が通りやすい
- 更新2年契約のところはタイミング合わせて延長
3. 健康診断を受けて医療系の予防処置を済ませる
会社員時代は健康診断・人間ドックが福利厚生で受けられますが、独立後は自費。歯科治療・眼科・皮膚科などで気になるところがあれば、会社員のうちに片付けるのがおすすめです。
- 歯科:虫歯・親知らず・歯石除去
- 眼科:レーシック検討・コンタクトレンズ処方更新
- 整形外科:腰痛・肩こりの根本治療
- 女性なら子宮頸がん検診・乳がん検診
独立後の医療費は全額自己負担(国民健康保険使用でも自費分が大きい)になるので、会社員時の福利厚生をフル活用するのが賢いです。
4. フリーランスエージェント登録を済ませる
独立直前ではなく、独立3〜6ヶ月前からエージェント登録を始めるのが王道。理由は3つ:
- 会社員という安定肩書きで面談予約が取りやすい
- 市場価値・想定単価の感覚を事前に掴める
- 退職タイミングを案件開始日に合わせやすい
主要エージェントは複数登録が前提です。詳しくは フリーランスエージェント4社比較 をご覧ください。
5. 開業届を準備しておく(出すのは退職後でOK)
開業届の作成は事前にできます。開業freeeなどで5分で作れるので、退職日が決まった時点で書類を準備しておくと、独立直後にバタつかずに済みます。
合わせて青色申告承認申請書(65万円控除のため)もセットで準備:
- 開業届
- 青色申告承認申請書(事業開始日から2ヶ月以内に提出)
- 給与支払事務所等の開設届出書(必要に応じて)
詳細は freee開業の口コミ・評判|5分で開業届を作った体験 を参考にしてください。
6. 会計ソフトを試用しておく
独立してから「どの会計ソフトにしよう」と迷う時間はもったいない。会社員のうちに30日無料体験を試して、自分に合うソフトを決めておくのが効率的です。
主要3社の判断軸:
- 会計知識ゼロ → freee会計
- コスト最重視 → やよいの青色申告オンライン
- 簿記の知識を活かしたい → マネーフォワード クラウド確定申告
3社比較は 会計ソフト3社比較|個人事業主が選ぶならどれ? にまとめました。
7. 退職挨拶+名刺交換で「次の繋がり」を作る
会社員時代の取引先・同僚との関係は、独立後の最大の案件源になります。退職時に「フリーランスとして引き続きこういう仕事ができます」と伝えておくと、後から声がかかる可能性が大幅に上がります。
具体的にやること:
- 退職前1ヶ月で取引先に「独立後もこういうサポートできます」と伝える
- 同僚・上司にもオープンにフリーランスになることを共有
- 名刺交換した人にメッセンジャー連絡先を共有
- LinkedIn・Xで繋がっておく
独立直後の3ヶ月は「過去の繋がりからの紹介案件」が生命線になることが多いです。
独立3〜6ヶ月前のタイムライン例
| 時期 | やること |
|---|---|
| 6ヶ月前 | 退職意思を上長に伝える / 引継ぎ計画 |
| 6ヶ月前 | クレジットカード追加申込(審査通りやすいうち) |
| 5ヶ月前 | フリーランスエージェント登録(複数) |
| 4ヶ月前 | 賃貸更新・引越し・住宅ローン審査 |
| 3ヶ月前 | 歯科・眼科・健康診断などの医療対応 |
| 3ヶ月前 | 会計ソフト30日無料体験 |
| 2ヶ月前 | 取引先・同僚へ独立報告 |
| 1ヶ月前 | 開業届・青色申告承認申請書を作成(提出は退職後) |
| 退職日 | 事業用銀行口座開設・開業届提出 |
もちろん人によって順序は変わりますが、最低でも退職3ヶ月前から動き始めるのが余裕を持つコツです。
逆に「会社員のうちにやらなくていい」もの
事業用銀行口座の開設
個人事業主の事業用口座は開業届を出した後でないと作れない金融機関がほとんど。退職後に開業届を出してから動くのが正しい順序です。
バーチャルオフィスの契約
独立日から1〜2週間以内に契約すれば十分間に合います。月額費用がかかるので、退職前に契約する必要はありません。
事業のホームページ
独立直後はクライアントワークと開業準備で忙しいので、ホームページ整備は3〜6ヶ月後で十分。最初は無料のポートフォリオサイト(Notion公開ページなど)でも回ります。
独立前準備のよくある質問
Q1. 退職前に副業で稼いでおいた方がいい?
A. 推奨します。副業で月収10〜30万円が出ている状態で独立すると、最初の3ヶ月の収入不安がなくなります。完全ゼロから独立するよりリスクが圧倒的に低いです。
Q2. クレジットカードは何枚作っておくべき?
A. 個人用2枚+事業用1枚=合計3枚が目安。年会費別の使い分け(メイン1枚+サブ1枚+海外旅行用1枚)でも便利です。多すぎると管理が面倒なので、3〜5枚に抑えるのが現実的。
Q3. 独立前に貯金はいくら必要?
A. 生活費の6ヶ月〜1年分が目安。月25万円必要なら150〜300万円。これに加えて、独立直後の固定費(バーチャルオフィス・会計ソフト・社会保険)の3ヶ月分を別途確保しておくと安心です。
Q4. 退職時期はいつがベスト?
A. 「年度末(3月)」「年末(12月)」「夏のボーナス後(7月)」が一般的。確定申告の都合で1月〜3月退職は避けるのが無難(退職年の確定申告手続きが複雑になる)。
Q5. 退職前に上長に独立を伝えるタイミングは?
A. 退職予定日の3ヶ月前が一般的。引継ぎ期間を確保し、円満退職にするためです。会社の規則に「2ヶ月前」「1ヶ月前」と書いてあっても、関係性を保つためには余裕を持つのがおすすめ。
Q6. 独立直後に病気になったらどうする?
A. 国民健康保険+FREENANCE(無料あんしん補償)の組み合わせで備えます。可能なら、貯金とは別に病気対応の予備費(30〜100万円)を確保しておくと安心です。
独立準備に役立つサービス
フリーランス独立時には「住所をどうするか」も大きなテーマです。法人登記・名刺・名前を自宅住所で出したくない場合は、バーチャルオフィスが選択肢になります。
月額660円〜|GMOオフィスサポート
東証プライム上場GMOグループ運営の安心バーチャルオフィス。月額660円〜法人登記・名刺住所利用可、郵便転送も標準対応。プライバシーを守りながら独立準備を進められます。
まとめ|独立は「3ヶ月前から動く」が王道
- 会社員のうちにクレジットカード・賃貸・健康診断を済ませる
- 独立3〜6ヶ月前からエージェント登録・会計ソフト試用
- 開業届の作成・退職挨拶は退職1〜2ヶ月前に
- 事業用口座・バーチャルオフィス・ホームページは退職後でOK
- 副業で月収10〜30万円が出ている状態で独立するとリスク激減
独立は「ゼロから始まる」のではなく、「会社員時代の準備で勝負が決まる」面が大きいんですよね。今日紹介した7つのうち、これから独立する方は1つずつチェックして、計画的に進めてみてください。
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