メルカリShopsは、本人確認を済ませた個人・個人事業主なら特商法表示の住所・電話番号を公式機能で非公開にできます。自宅住所がそのまま出ることはありません。ただし非公開でも屋号と代表者名は表示され、開示請求が入れば自宅が伝わる余地は残ります。この記事では、非公開設定の条件と、バーチャルオフィスを使うべきケースを正直に切り分けます。
結論(先に3行で)
- メルカリShopsは本人確認済みの個人なら住所・電話を非公開化でき、自宅は表示されない(運営会社ソウゾウの住所に置換)
- ただし屋号・代表者名は非公開にできず、トラブル時の開示請求では自宅が相手に伝わることがある
- 「開示請求リスクまで避けたい」「複数の販路で住所を統一したい」場合はバーチャルオフィスが選択肢になる
メルカリShopsで自宅住所は表示される?
結論からいうと、初期状態では特商法表示に住所を登録する必要があり、そのままだと自宅が公開されます。ただし2022年以降、個人・個人事業主向けに非公開設定が用意されました。
メルカリShopsでの販売は特定商取引法の「通信販売」にあたるので、氏名・住所・電話番号などの事業者情報を表示する義務があります。フリマアプリのメルカリ(個人間売買)と違い、Shopsは「事業者」としての出店なので、この表示義務が発生するんですよね。ここを知らずに開業して、あとで自宅住所が出ていることに気づく人がけっこう多いです。
メルカリShopsは住所を非公開にできる(公式機能)
本人確認(eKYC)を済ませた個人・個人事業主なら、特商法表示の「所在地」と「電話番号」を非公開に設定できます。非公開にすると、代わりに運営会社である株式会社ソウゾウの住所・電話番号が表示されます。
手順はざっくり以下です。
- メルカリ/メルカリShopsで本人確認(eKYC)を完了する
- ショップの特商法表示設定で「所在地・電話番号を非公開にする」を選ぶ
- 非公開にすると、購入者にはソウゾウの住所・電話番号が表示される
つまり「自宅住所を出したくないだけ」なら、まずこの公式機能で足ります。わざわざ費用をかけてバーチャルオフィスを契約しなくてもいい、というのが正直なところです。
⚠️ 非公開でも残る2つの注意点
①屋号・代表者名(氏名)は非公開にできません。②返品対応やトラブルで開示請求があった場合、運営が購入者に出品者の住所・電話番号を伝えることがあります。ここが「公式非公開=完全匿名」ではない理由です。
それでもバーチャルオフィスを使う3つのケース
公式の非公開機能があるのに、なぜバーチャルオフィスを使う人がいるのか。意味があるのは次の3ケースに絞られます。逆にいうと、これに当てはまらないなら公式機能で十分です。
1. 開示請求で自宅を知られたくない
公式非公開はあくまで「表示」を隠すだけで、運営には本当の自宅住所が登録されています。トラブル時の開示請求で自宅が相手に伝わる可能性が残るんですよね。バーチャルオフィスの住所を登録しておけば、開示されるのもその住所になります。
2. 複数の販路で住所を統一したい
メルカリShopsだけでなくBASEやShopify、名刺や請求書でも同じ住所を使いたい場合、バーチャルオフィスなら1つの住所で統一できます。販路ごとに非公開設定を管理する手間もなくなります。
3. 屋号で事業感を出したい・郵便物を受け取りたい
ソウゾウの住所が表示されるより、都心の一等地住所のほうが事業として見栄えする、という声もあります。郵便物転送が付くプランなら、事業用の郵便を自宅と分けて受け取れます。
開示請求リスクまで避けたいなら「GMOオフィスサポート」
月額660円〜で都心の住所を特商法表示に使えるバーチャルオフィス。郵便物転送も選べます。「自宅の表示を隠す」だけでなく「登録住所そのものを自宅以外にしたい」人向け。まずは料金と提供住所を確認してみてください(2026年7月時点の料金)。
バーチャルオフィスをメルカリShopsで使う時の注意点
特商法上、登録できるのは「現に活動している住所」だけです。実態のないペーパー住所を登録すると表示義務違反になる恐れがあります。
2018年の特商法改正で、業務実態があればバーチャルオフィスの住所を特商法表示に使ってよいと明文化されました。なので「そのバーチャルオフィスを事業の拠点として実際に使っている(郵便を受け取る等)」なら問題ありません。逆に、契約だけして一切使っていない住所を登録するのはグレーなので避けてください。契約時は「特商法表示に使えるか」「郵便物転送があるか」を必ず確認しましょう。
匿名配送と住所非公開は別モノ(混同注意)
匿名配送は「配送ラベルに住所が出ない仕組み」、住所非公開は「特商法表示に住所を出さない設定」で、守る場面が違います。
メルカリの匿名配送(らくらく/ゆうゆうメルカリ便)は、購入者に配送伝票上の住所を見せない仕組みです。でもこれは特商法表示とは別。特商法表示のほうを非公開にしていなければ、ショップページから住所は見えてしまいます。「匿名配送にしてるから安心」と思っている人は要注意で、両方を別々に設定する必要があります。
よくある質問
メルカリShopsで住所を非公開にすると何が表示されますか?
本人確認済みの個人・個人事業主が非公開設定にすると、あなたの住所・電話番号の代わりに運営会社である株式会社ソウゾウの住所・電話番号が表示されます。ただし屋号と代表者名(氏名)は非公開にできず表示されます。
非公開にすれば自宅住所は絶対に知られませんか?
いいえ。表示は隠せますが、運営にはあなたの本当の住所が登録されています。返品対応やトラブルで開示請求があった場合、運営が購入者に住所・電話番号を伝えることがあります。開示リスクまで避けたい場合はバーチャルオフィスの住所を登録する方法があります。
メルカリShopsにバーチャルオフィスの住所は使えますか?
使えます。ただし特商法上「現に活動している住所」であることが条件で、実態のないペーパー住所は表示義務違反になる恐れがあります。郵便物を受け取るなど事業の拠点として実際に使っているバーチャルオフィスなら登録できます。
匿名配送にしていれば住所非公開は不要ですか?
不要ではありません。匿名配送は配送伝票に住所を出さない仕組みで、特商法表示とは別です。特商法表示を非公開にしていないと、ショップページから住所が見えてしまうため、両方を設定する必要があります。
個人でも法人でも住所を非公開にできますか?
非公開設定は個人・個人事業主が対象です。法人は登記上の所在地を表示する必要があるため、この非公開機能は使えません。法人で住所を自宅以外にしたい場合は、登記住所としてバーチャルオフィスを利用する方法を検討します。
まとめ|まずは公式非公開、足りなければVO
メルカリShopsの住所問題は、順番に考えるとシンプルです。
- まず本人確認を済ませて公式の非公開設定→ これで自宅の表示は隠れる(費用ゼロ)
- 開示請求リスク・複数販路の統一・屋号運用が気になるなら → バーチャルオフィスを検討
- VOを使うなら「現に活動している住所」条件と郵便物転送の有無を必ず確認
「自宅がバレたくない」だけなら公式機能で十分。そこから一歩踏み込んで事業として住所を整えたい人に、バーチャルオフィスという選択肢がある、という整理で考えるのがいいと思います。
